Rockylinux9のXwindowが動かなくなったのでgrubからランレベルを変更した

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RockeyLinux9.3をGUIで利用していたが、ある日突然起動中に「あれっ!何かおかしいです。」というメッセージが出て使えなくなってしまった。

ランレベルを変更してCLIに変更しようにも、GUIの画面からターミナルを立ち上げて変更の操作をしないといけないので、どうにもならない。

そこで何か方法は無いかとググったところ、grubから変更できるようだったので、次の手順を実行。

grubのブートオプション指定によるランレベルの変更

仮想マシンの起動後、grubのブートメニューが表示されたところで、対象のOSを選択して「e」をタイプ。

VirtualBox_RockyLinux9_2_x86_64_230713_28_05_2024_14_24_14.png

→ブートオプション周りの設定画面に遷移。

VirtualBox_RockyLinux9_2_x86_64_230713_28_05_2024_12_10_22.png

ブートオプションの行の最後にランレベルを数値で指定。

linux ($root)/vimlinuz-...(中略)... rhgb quitet

linux ($root)/vimlinuz-...(中略)... rhgb quitet 3

これでF10押下で、CLIによる起動が出来た。
しかしこれだと、次回のOS起動時には前述の設定は保持されないので、またエラーになってしまう。
なのでデフォルトのランレベルをOSのシェルから変更してあげる必要がある。

OSのCLIからのランレベル変更

RockyLinux9だと、従来の/etc/inittabを編集する以外の方法がウェブ上で紹介されてたので、今回はそれを使ってみる。
具体的な手順は次の通り。※root権限で実行。

1.systemctl get-default で、現在のデフォルトのランレベルを確認。

>systemctl get-default
graphical.target

現在のランレベルがGUIである事が分かる。

2.systemctl set-default でデフォルトのランレベルをCLIに変更。

>systemctl set-default multi-user.set
Removed "/etc/systemd/system/default.target"
Created sysmlink /etc/systemd/system/default.target 0-> /usr/lib/systemd/system/multi-user.target

これでデフォルトのランレベルを変更できた。

参考

E.9. ブート時にランレベルを変更する Red Hat Enterprise Linux 6 | Red Hat Customer Portal

Rocky Linux 8 : ランレベルを変更する : Server World (server-world.info)

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