Rockylinux9のXwindowが動かなくなったのでgrubからランレベルを変更した
RockeyLinux9.3をGUIで利用していたが、ある日突然起動中に「あれっ!何かおかしいです。」というメッセージが出て使えなくなってしまった。
ランレベルを変更してCLIに変更しようにも、GUIの画面からターミナルを立ち上げて変更の操作をしないといけないので、どうにもならない。
そこで何か方法は無いかとググったところ、grubから変更できるようだったので、次の手順を実行。
grubのブートオプション指定によるランレベルの変更
仮想マシンの起動後、grubのブートメニューが表示されたところで、対象のOSを選択して「e」をタイプ。
→ブートオプション周りの設定画面に遷移。
ブートオプションの行の最後にランレベルを数値で指定。
linux ($root)/vimlinuz-...(中略)... rhgb quitet
↓
linux ($root)/vimlinuz-...(中略)... rhgb quitet 3
これでF10押下で、CLIによる起動が出来た。
しかしこれだと、次回のOS起動時には前述の設定は保持されないので、またエラーになってしまう。
なのでデフォルトのランレベルをOSのシェルから変更してあげる必要がある。
OSのCLIからのランレベル変更
RockyLinux9だと、従来の/etc/inittabを編集する以外の方法がウェブ上で紹介されてたので、今回はそれを使ってみる。
具体的な手順は次の通り。※root権限で実行。
1.systemctl get-default で、現在のデフォルトのランレベルを確認。
>systemctl get-default
graphical.target
現在のランレベルがGUIである事が分かる。
2.systemctl set-default でデフォルトのランレベルをCLIに変更。
>systemctl set-default multi-user.set
Removed "/etc/systemd/system/default.target"
Created sysmlink /etc/systemd/system/default.target 0-> /usr/lib/systemd/system/multi-user.target
これでデフォルトのランレベルを変更できた。
参考
E.9. ブート時にランレベルを変更する Red Hat Enterprise Linux 6 | Red Hat Customer Portal
Rocky Linux 8 : ランレベルを変更する : Server World (server-world.info)