MTを使う為のPerlモジュールのインストール:モジュールのバージョンの指定
Perlモジュールのバージョンを合わせる必要がある場合
前回に引き続きPerlモジュールのインストール関連です。
例えば、案件でPerlモジュールのバージョン指定があったり、障害調査でお客様の使ってるMT環境と同じ実装の検証環境を再現する際に、Perlモジュールのバージョンを合わせる必要が出てくるかと思われます。
今回は、Perlモジュールをバージョン指定でインストールする場合について、cpanとyumに分けて述べます。
cpanでのPerlモジュールのバージョン指定インストール
cpan でのアーカイブ管理の体系
本項の説明の為、例として、cpanシェル上で次のコマンドを実行します。
cpan> m XML::Parser
この後処理の表示を見ていくと、次のような情報が表示されます(15/02/09時点)。
Module id = XML::Parser
CPAN_USERID TODDR (Todd Rinaldo <toddr@cpan.org>)
CPAN_VERSION 2.44
CPAN_FILE T/TO/TODDR/XML-Parser-2.44.tar.gz
INST_FILE (not installed)
CPAN_FILE の項目を見ると、T/TO/TODDR というディレクトリ配下にファイルがある事が分かります。
更に、CPAN_USERID を見ると、このPerlモジュールのアーカイブの作者が Todd Rinaldo 氏であり、この作者に対応するIDが 「TODDR」 である事が分かります。
また、T/TO/TODDR ディレクトリ配下には、この作者が作ったXML::Parserモジュールの古いバージョンや、他のPerlモジュールのアーカイブが配置されています。
このように、cpanではアーカイブが、作者毎のディレクトリに分けられて管理されています。
また、同じ種類のPerlモジュールのアーアカイブでも作者が異なる場合がある事も留意しておくべきでしょう。
バージョン指定インストール
MTを運用しているサーバー毎移行する場合は、移行元と移行先でPerlモジュールのバージョンを合わせねばならない場合も出てくるでしょう。
cpanシェルでバージョン指定にてインストールする場合は、次の通りとなります。
cpan> install ADAMK/Archive-Zip-1.28
意図するバージョンがcpanのライブラリに存在するか調べる
バージョン指定インストールにて、例えば前述のコマンドで意図するバージョンが無いと言われた場合、あるかどうか探さねばなりません。
cpan> install ADAMK/Archive-Zip-1.28
その場合、次の手順で検索する事が出来ます。
はじめに、サイトトップの検索から、モジュール名で検索。
検索結果から一致するモジュールを確認。
モジュール詳細画面上部のパンくずを確認し、Authorの1個右のモジュール名+バージョンとなっている箇所を押す。
モジュールのファイルの詳細情報画面に遷移したら、項目Other Releases よりcpanで参照できるモジュールのバージョンラインナップを確認できる。
yum でのPerlモジュールのバージョン指定インストール
多くの場合、次のようにバージョンの番号を付加する事で指定できるようです。但し、所望のバージョンがyumリポジトリに必ずしもあるわけではないので注意。
yum install perl-mysql-5.0.77
あとがき
ここ何回かの投稿は、perlモジュールのインストールについて触れました。
記事の作成をやっていて分かったのは、MTでperlを使う上で押さえるべき情報は、正直何本かの記事程度でまとめるのはとても難しい程分量が多い、という事です。
正直今回の記事以外でも、把握すべき情報はまだあると思われます。
ただここ何回かの投稿は、perlやperlモジュールの扱いに慣れない方には有用かと思いますので、そういった方達の助けとなれば幸いです。
参考
yumで古いバージョンのソフトウェアをインストールするには- @IT
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/901instoldver.html
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